ソフトバンクグループはインドのユニコーン企業に投資しています。その一つがライドシェア「タクシー配車サービスのOla」です。
タクシー配信アプリのOlaはインドバンガローを拠点を置く「ANIテクノロジーズ」が運営しています。ただ、「ANIテクノロジーズ」の企業名よりも、アプリ名「Ola」の方が有名です。
OlaはBhavish AggarwalとAnkit Bhatiによって2011年に設立され、ムンバイに拠点を置き三輪タクシーの配車を手掛けていましたが、2014年11月にバンガロールに拠点を移し自動車タクシーの取扱いも始めました。現在インド110都市で配車サービスを行っています。インドでは125万以上の利用者がおり、乗車数は毎年10億回にも上ります。インドに旅行の際には、流しのタクシーにぼったくれないように、「Ola」アプリと現地simの調達を忘れないで下さい。
売上
2016年度売上高が128億6,000万ルピー(約208億円)と前年度から70%成長しています。2018年1月からオーストラリアでもサービスを始め、更なる拡大を目指しています。ここでもuberと競合します。
ソフトバンク投資
ソフトバンクグループの投資は2014年10月から始まり、現在「ANIテクノロジーズ」の25%の大株主です。テンセントは9%です。
競合の「uber」には2017年12月「ソフトバンクグループ、ドラゴニアインベストメント、TPGキャピタル、テンセント、セコイア・キャピタルからなる投資家連合で総額約90億ドルを出資17.5%の議決権を取得しています。
ソフトバンクバンクとテンセントが「uber」「ola」の大株主である事から、事業統合や合併、売却などの噂があります。実際、ソフトバンクグループは2014年に東南アジアのライドシェア「グラブ」に出資し、筆頭株主になり、2018年3月ウーバーがグラブに東南アジア事業を譲渡し、同地域から撤退すると発表。同時にウーバーは約27%のグラブ株式を取得した。
中国でもソフトバンクを大株主とするライドシェア最大手、滴滴出行(DiDi)がウーバーの中国事業を買収しています。
インドでは2社競合ですが、東南アジアのグラブや中国のDiDiと同様に1社になる事を懸念されています。